マンデリンは好き嫌いが分かれる?味の特徴と独自の精選方法を解説!

コーヒー

インドネシアのコーヒーと言えばよく聞くのはトラジャ、カロシ、ガヨマウンテン、そしてなんと言ってもマンデリンですよね?

このマンデリンですが、他にはあまり似ているものがないくらいに、独特な特徴を持っています。

そのため、好き嫌いが分かれるコーヒーなのかなと思います。

この記事では、マンデリンの味や特徴から、好き嫌いが分かれる理由を解説していきたいと思います!

マンデリンってどんなコーヒー?

そもそも、マンデリンの定義はご存知でしょうか?

実は、マンデリンと呼んでいい豆になるためには条件があります。

いわゆる、特定銘柄ですね!
※特定銘柄がわからないという方は、コーヒーの種類やランクについて解説した記事も併せてご覧いただければと思います!

マンデリンの定義は「インドネシアの北スマトラ州及びアチェ州(ガヨマウンテン生産地区を除く)で生産されたアラビカ種コーヒー豆」

となっております。

つまり、特定の場所で作られた豆というだけですね。

それだけなんですが、マンデリンには他にはない独特な特徴がありますので、ご紹介していきますね!

マンデリンの味の特徴は?

それでは、マンデリンの味はどんな特徴を持っているのでしょうか?

細かいことを言えば農園ごとに異なってきますが、一般的には

  • チョコレートやカカオを思わせる香ばしさ
  • スパイシーな風味特性
  • しっかりとしたボディ

などがあります。

また、重厚感のある苦味も特徴的で、その特性を活かすために深煎りにするお店が多いです。

酸味が少ない方がいいという方は、マンデリンを選べば問題ないかと思います。(僕としては酸味の良さも知って欲しいですが。。。笑)

ただ、個人的なお勧めを言いますと、いいマンデリンはあまり深煎りにし過ぎるのは好きではなく、中煎りと中深煎りの間くらいがいいですね!

そうすると、苦味もやや出つつスパイシーな風味特性や、程よい酸味も感じられるので、より個性を楽しむことができます

そして、これはほとんど見たことないですが、浅煎りにすると、栗っぽいフレーバーを感じる豆もあったりして、マンデリンのポテンシャルってすごいな〜と感じます♪

マンデリンの独自の精選方法

次にマンデリンの大きな特徴として、独特な精選方法が上げられます。

まず、精選方法とは、コーヒーの実から中の豆を取り出して乾燥させるまでの工程のことを指します。

有名なものが、ウォッシュドプロセスとナチュラルプロセスなんですが、マンデリンは

「スマトラ式」という方法なんです!

これは何かというと、まずウォッシュドプロセスの工程から説明していきますね!

・ウォッシュドプロセス

  1. 粗選別(果実を水槽の中に入れ、未熟な果実は浮いてきますので、取り除きます)
  2. 果肉除去
  3. ミューシレージ除去(種の周りについている粘液質を取り除きます)
  4. 水洗
  5. 乾燥
  6. 脱殻

続いて、スマトラ式はというと

スマトラ式

  1. 粗選別
  2. 果肉除去
  3. ミューシレージ除去
  4. 予備乾燥
  5. 脱殻
  6. 本乾燥

この脱殻の前後の2回の乾燥が特徴で、乾燥後は青緑色になります。

そのため、スマトラ式の豆は一目でわかります。

この青緑色がマンデリンの付加価値となるわけですね。

「マンデリンG-1」のG-1って何?

続いて、お店で売られてる名前で時々、「マンデリンG-1」のような表記を見かけるかと思いますが、このG-1とは何のことか気になりませんか?

コーヒー豆は国ごとに、品質のランク分けの基準が異なります。

生産地の標高で分けられたり、豆の大きさで分けられたりと、様々なのですが、

インドネシアは「欠点豆の少なさ」で分けられています。

そして、その基準の最高ランクが「G-1」なのです!

決して、味で決められた基準ではないので、ご注意ください。。

当然、欠点豆が少ない方が、不味い豆の混入率が少なくなるので、味と関係がないことはないですが、美味しいから「G-1」になっているわけではない、ということはご理解ください。

マンデリンが昔から好まれやすい理由

ここまでマンデリンの特徴をお伝えしましたが、昔から日本人に人気があるのには理由があります。

昔、日本には品質の高い豆は出回っておらず、中煎り以下にして酸味を出してしまうと、品質の悪さが目立ってしまうため、深煎りにすることが多かったんです。

言い方が少々悪いですが、深煎りにして苦味を強調すると、品質の悪さはごまかせてしまうからです。

そのため、深煎りで苦いコーヒーが主流となり、皆さんの中に「コーヒーは酸味がなくて苦いものが良い」という概念が出来上がってしまったということが考えられます。

そして、その苦味と相性が良い特徴を持つマンデリンが、一般的に好まれるようになったのではないかと思います。

ですが、そもそもコーヒーは酸性飲料であり、酸味を楽しむ飲み物だということを知っていただきたいですね。

また、昔から好まれるコーヒーとして、マンデリンと対照的なものに、エチオピアの「モカ」があります。

おそらく、マンデリンが苦手という方は、苦味や渋みが得意ではなく、すっきりとした飲みやすい方がお好きなのかと思います。

そんな方にはモカはぴったりで、ベリーやレモンティーのような華やかな香りが特徴的な豆です。

フルーツのような爽やかさが感じられますので、「マンデリンはどうも苦手」という方はぜひお試しください!

まとめ

超簡潔にまとめると、マンデリンの好き嫌いは

苦味がしっかりしたコーヒーが好きか嫌いか

ということになるのかと思います。

コーヒーは嗜好品なので、好みはいろいろで良いんです!

苦味があるのをブラックで飲むのが通ってことでもないんです!

マンデリンが好きな方も、もっといろいろな国のいろいろな農園の豆を飲んでみることをお勧めします!

もっと好きなコーヒーが見つかるかもしれません♪

コメント

タイトルとURLをコピーしました