コーヒー豆ってどれがいいのかよくわからないですよね?
どれも美味しそうな表現・言い方をしています。
この記事では、美味しいコーヒー豆を買うための情報ではなく、
生産国ごとの特徴を理解することで、
できる限り、自分に合ったコーヒー豆の見つけ方を、お伝えしていきたいと思います!
結局、コーヒー豆って何を選べばいいの?
ズバリ、このコーヒー豆を買えば間違いない!という豆は、
存在しません!!
なぜかというと、コーヒーは味の幅がかなり広く、嗜好品であるということから、
人それぞれの好みが大きく分かれる物だからです。
一般的に、コーヒーの好みというと、おそらく苦味と酸味の強さを気にするかと思います。
しかし、苦味と酸味については、「どの国」の「どの品種」の豆かはあまり関係ありません。
ぶっちゃけ、「どの国」の「どの品種」の豆でも、深煎りにすれば苦味が増え、酸味が少なくなり、
浅煎りにすれば、苦味は減り、酸味が増えるからです。
なので、まずどの国にしても、苦味が強い方がいい方は、中深煎り以上(シティロースト以上)、苦味は少なくて、爽やかな酸味がある方がいいという方は、中煎り以下(ハイロースト以下)を選ぶようにしましょう!
そのことを踏まえた上で、これから生産国別の特徴をお伝えしていきます。
国ごとの違いが現れやすいのは、フレーバー、いわゆる香りの部分にありますので、
ここを覚えておくことで、自分の好みのコーヒーを格段に探しやすくなります!
細かいことを言えば、同じ国でも精選方法の違いや農園の違いだけで、全然違う味になりますが、ここではまず一般的な国別の特徴を紹介していきますね!
コーヒー豆の生産国別の特徴
そもそも、コーヒー豆の栽培は、赤道から南北に25度までの間の「コーヒーベルト」と呼ばれる地域が適していると言われています。
また、標高が高い方が、昼夜の気温の差が大きく、品質のいいものができます。
そこで、まずコーヒー豆の生産国をざっくり分けてみると、「東南アジア」「中南米」「アフリカ」に分けられます。
それでは、それぞれの国を見ていきましょう♪
東南アジア
ベトナム
意外に思うかもしれませんが、ベトナムはコーヒーの生産量が世界第2位の国なんです。
ただ、この生産量のほとんどはロブスタ種といって、缶コーヒーやインスタントコーヒーに使われるような、渋みが強く青臭いコーヒー豆です。
ただ、このロブスタ種は病気にも強く、たくさん実がなり、育てやすいため、大量生産に適したものですので、ちゃんと需要はあります。
ベトナムコーヒー
また、「ベトナムコーヒー」をご存知でしょうか?
ロブスタ種は渋くて独特の臭みがあることから、ベトナムでは、コーヒーに練乳を入れて飲むんです。
逆にいうと、練乳をたくさん入れて甘くでもしない限り、とても飲めた物じゃないんですよ。。
日本でも飲めるところはありますので、機会があれば一度試してみてはいかがでしょうか?
インドネシア
インドネシアのコーヒーで有名なのは「マンデリン」ではないかと思います。
インドネシアの豆は、チョコレートのような香ばしい香りやスパイシーな風味特性が特徴です。
インドネシアは比較的深煎りが多く、好きな方も多いのではないでしょうか?
また、インドネシアでは他の国ではない精選方法を採用している地域もあり、「スマトラ式」と呼ばれます。
このスマトラ式は生豆の色が青緑色になることが特徴です。
中南米
グアテマラ
一般的には、グアテマラはコーヒーのイメージが強いかと思います。
日本への輸出量も多く、馴染みがあると言えます。
グアテマラのコーヒーの特徴は、チョコレートのような後味と爽やかな酸味です。
酸味についてネガティブな印象を持っている方も多いのですが、ここではポジティブな意味で。
酸味が苦手という方は、ぜひコーヒーの酸味に関する勘違いを解説している記事も読んでいただければ幸いです!
コスタリカ
コスタリカで栽培されているコーヒー豆の半分以上はスペシャルティコーヒーと言われており、高品質なコーヒーを作るための努力をし続けている小規模農園も数多く存在します。
コスタリカのコーヒーは、最後まで透き通ったクリーンな味わいと、柔らかい酸味と甘味が特徴です。
ハニープロセスと呼ばれる精選方法が有名で、果実のような甘味を持ったコーヒーも多いです。
コロンビア
グアテマラと同じくらい、コーヒー豆といえばコロンビアを想像する方も多いのではないかと思います。
それもそのはず、コロンビアはコーヒー豆の生産量が世界第3位の国なんです。
コロンビアのコーヒーは柑橘系のようなすっきりとした酸味が特徴で、とても飲みやすいコーヒーです。
ホンジュラス
あまり聞き馴染みがない国名かもしれませんが、グアテマラの隣に位置する国で、コーヒーの生産も盛んです。
ホンジュラスのコーヒーは、トロピカルフルーツを思わせるような明るい酸味と甘味が特徴的です。
また、カシスのような風味特性を持つものもあり、個人的には好きな生産国ですね。
ニカラグア
ニカラグアは、ホンジュラスとコスタリカの間に位置する国です。
ニカラグアでは最近、様々な精選方法が実験されており、個性豊かな風味を持つコーヒーが出てきております。
一般的には、オレンジのようなすっきりとした酸味が特徴的ですが、赤ワインやベリーを思わせる重厚感のある香りと甘味を持つものも、最近では多くなってきています。
ブラジル
言わずと知れた世界一のコーヒー生産国です。
ブラジルのコーヒーの特徴はチョコレートやナッツを思わせる香ばしいフレーバーです。
中煎りでも酸味は少なく、バランスの取れた味わいのため、万人受けするコーヒーと言えますが、逆に言うと普通で面白みは少ないとも言えます。
ただし、国際品評会に出るようなコーヒーは、いい意味でブラジルらしくないフルーティなコーヒーも多くなります。
ペルー
ペルーのコーヒーは一般的にはあまり浸透していないようにも思いますが、個人的に好きな生産国の一つです。
ナチュラルプロセス(非水洗式)では、いちごのような甘さを持っていたり、ウォッシュドプロセス(水洗式)ではレモンやグリーンアップルを思わせるジューシーさが特徴です。
アフリカ
エチオピア
コーヒーの発祥の地と言われ、皆さんもよく聞く「モカ」の生産国です。
エチオピアのコーヒーは、ウォッシュドプロセス(水洗式)だとレモンティーのような爽やかな酸味と甘味が特徴的で、ナチュラルプロセス(非水洗式)だと、ベリーやぶどうのようなジューシーなフルーツ感が特徴的です。
ものによっては、本当に果汁かと思うような味わいになります。
ケニア
品質がいいケニアのコーヒーは、ブラックカラント(カシス)のようなフレーバーが特徴的だったのですが、
近年の気候の変動により、昔のような良いフレーバーが出にくくなってきました。
また、パインやパッションフルーツのような、トロピカルフルーツを思わせるフレーバーも特徴的ですね。
ルワンダ
ルワンダのコーヒーはシトラスのようなすっきりとした酸味が特徴的ですが、品質が低いものになると、芋っぽい香りのものが多くなり、好き嫌いがとても分かれる味わいになります。
なので、ぜひ一度試してみて欲しい国ではあります。
まとめ
コーヒーを選ぶときに考えることは、
①苦味と酸味の程度
→中煎り(ちょうど真ん中くらいの煎り具合)を基準に、苦い方がよければ深い焙煎、すっきりした方がよければ浅い焙煎を選んでみてください!
②国ごとの特徴
→全てが説明した特徴に当てはまるわけではないが、そういう傾向にあると思って、お気に入りの国を探してみてください!
この二つの組み合わせで、選んでみてください!
コーヒーの味の違いの面白さに気づくと、今まで飲んだことのない国のコーヒーを見つけたら、ついつい試したくなること間違いなしです!!
僕はこれからもずっと、美味しいコーヒーを探していきたいと思います!
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