コーヒーを飲もうとしたときに、液面に油分が浮いていることってないですか?
初めて見ると「なんだこれ?」って不安になりますよね。
また豆自体の表面にも、テカテカと油がついていることもあるかと思います。
あの油は何なのか、油が浮く理由を解説し、
油が浮かないようにするにはどうすれば良いのかもご紹介していきます!
コーヒーに油が浮くのは異常?
まず、コーヒーの表面に油が浮くのは大丈夫なのか?という疑問から解決していきます。
単刀直入に言うと、油が浮くのは至って正常です!
少し思い出して欲しいのですが、植物性の油って、何から生成されていますか?
ごま油やなたね油やナッツなど、、
そう、ほとんど種からなんです!
大体の種には油分が多く含まれており、コーヒーも例外ではないんです。
生豆の時点では、油が浮いてくることはないですが、
焙煎することで、細胞が膨張して壊れ、中に含まれていた油が出てきます。
つまり、コーヒー豆には元々油分が含まれており、焙煎することで出てくるだけなので、
油が浮いていること自体は特に問題はありません!
コーヒーに油が浮くと美味しくない?
異常ではないことはわかりましたが、次に気になるのは、その油を一緒に飲んで美味しいのか?ってことですよね?
油が浮いたコーヒーは、見た目はあまり良いとは言えませんが、良い豆を使っているのであれば、
むしろオイルも楽しむべきなんです!
あの油分にこそ、豆特有のアロマが含まれており、
香りや風味特性などの個性を味わうための要素でもあります。
逆に、品質が低い豆のアロマオイルは雑味などをプラスしてしまうので、品質が高い豆だけにした方が良いと言えます。
また、オイルがあると口当たりも柔らかくなり、滑らかな舌触りになります。
コーヒーに油が浮く理由
それでは、なぜ油が浮いていたり、浮いていなかったりするのでしょうか?
油が浮くにはいくつか条件がありますので、一つ一つご紹介していきます!
①金属フィルターを使用している
ドリップで抽出している方で、紙のフィルターではなく、金属フィルターを使用すると、油が浮いてきます。
金属フィルターのキメの細かさと、紙のフィルターのキメの細かさを比べてみてください。
当然、金属フィルターの方がキメが粗いですよね?
つまり、紙のフィルターでは油分が濾し取られ、液体には残らないですが、金属フィルターでは、油分も通してしまうということです。
金属フィルターの代表的なものが「フレンチプレス」です。
フレンチプレスは、アロマオイルや微粉も通し、良くも悪くもコーヒーの成分を全て味わうことができます。
つまり、豆の味がダイレクトに液体に出るので、原料の品質の良し悪しが非常に重要になってくるということです。
②焙煎度が深い
先ほど、焙煎すると細胞が壊れて油分が出てくると説明しました。
深煎りの豆と浅煎りの豆を見比べてもらえるとすぐにわかりますが、深煎りの豆の表面はテカテカとした油を纏っていませんか?
つまり、よく焼けばそれだけ細胞も壊れて、油が出てきやすいんです。
シティローストくらいからオイルが出始め、フルシティローストくらいになるとかなりテカテカですね。
また、オイルを纏った豆を挽くと、ミルのホッパー部分に油が付着し、豆がひっついてなかなか落ちなかったりします。
さらに、この付着した油を放っておくと、酸化して嫌な匂いが出てくるので、すぐに拭き取ることをお勧めします!(アルコールを吹きかけて拭き取ると、より匂いが取れやすいです)
③焙煎から長い期間が経っている
深煎りの豆でも、実は焙煎後すぐはそこまでテカテカしていません。
時間が経つにつれ、徐々に表面に現れます。
つまり、あまりにもテカテカしている豆があれば、それは古い豆の証拠にもなるということです。
そして、豆の表面に油分が出ている豆は、時間が経つとともに油の酸化も進んでいってしまいます。
油の酸化が進むと、匂いもあまり良いものではなくなってしまいますので、ご注意ください!
油が浮かないための対処法
油が浮いていることは、問題ないことはわかっていただけたと思いますが、それでもなんか嫌だ!という方は、
先ほどあげた理由の3つの逆を意識していただければと思います!
- ペーパーフィルターを使用する
- 焙煎が浅めのものを選ぶ(中煎り(ハイロースト)以下)
- 新鮮なものを選ぶ
これらを意識してもらえると、油が気になることはないかと思います。
3つの中でも特に、「ペーパーフィルターを使用する」だけで液体に油分は出てきません。
なので、深煎りがお好きな方は、まずペーパーフィルターでのドリップで淹れるようにしてください!
また、新鮮な豆を買うなら、いつ焙煎したかわかるお店で買うようにしましょう!
まとめ
いかがでしたか?
まず大前提として、油が浮くのは問題ないということ。
そして、油が浮く要因は、焙煎度、鮮度、フィルターの種類が関わっていることを覚えておいてくださいね!
もっと、コーヒーを楽しんでいきましょう〜♪
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