近頃、お家でドリップコーヒーを楽しむ方が増えています。
しかし、自らが抽出したものを飲んで、「何か違うな」と感じている方もいらっしゃるかと思います。
実際、知識が全くない状態でドリップをするよりも、
機械で淹れた方が美味い可能性もあります。
この記事では、ドリップをする上で、抑えるべき最低限の知識を解説していきます。
これをマスターすれば、「機械で淹れた方が美味しかった」ということはなくなりますので、
ぜひ、最後までご覧ください!
ドリップをする上で覚えておくこと
まず、ドリップをする上での基礎をお伝えします!
ご存知の方も多いとは思いますが、
ここを間違うと、テクニックではカバーしきれないくらいに味が悪くなるので、
1つずつ見ていきましょう!
豆の量と出来上がりの量
豆とお湯の比率は、基本中の基本ですが、このバランスを間違うと
濃い液体になったり、水っぽくなったりと、出来を評価する以前の問題となります。
そのため、ここは必ず抑えましょう!
杯数 | 粉量 | 出来上がり量 |
1杯分 | 18g | 200cc |
2杯分 | 28g | 400cc |
3杯分 | 40g | 600cc |
※1杯分をマグカップ(200cc)で計算
注ぐお湯の量ではなく、出来上がりの量ですので、お間違いの無いようお願いしますね!
検索すれば、他にも色々な抽出レシピが出てきますが、どれも間違いではないので、これも参考にしてください!
抽出とは
そもそも、抽出とは何か?
ズバリ「コーヒー豆から味の成分を抜き出す」です。
そのままですね!笑
ただ、成分が外に溶け出す段階は、
①内部の成分が豆の表面に出てくる
②成分が表面からお湯に移る
この2つに分けられます。
さらに②の工程はスムーズに行われるのですが、①の工程には少し時間がかかります。
蒸らし
そこで、必要になる工程が蒸らしです!
コーヒーの粉全体が濡れるくらいにお湯をかけ、①の工程を始めていきます。
蒸らしの役割は、抽出効率をあげることなので、
蒸らしで気をつけないといけない部分は、
必ず、コーヒーの粉全体を濡らすということです。
ここで粉の全体的にお湯がかかっていなければ、抽出度合いにムラができ、水っぽいコーヒーになりかねません。
全体にお湯がかかっているかを見分ける方法は、
ドリッパーの底から、若干水滴が落ちているかです!
水滴が落ちていなければ、底の方までお湯が行き渡っていない可能性がありますので、
お湯が少し落ちるくらいにかけることを意識してください!
※かけ過ぎもよくないのでご注意を
味が変わるポイント
ドリップで抽出の際、味が変わる点がいくつかあります。
これをわかっておくと、自分で好みの味に調整することができますので、
ぜひ、覚えてください!
また、コーヒーの成分でも、抽出される順番があることはご存知ですか?
実は酸味が先、苦味が後に出てくるんです!
これを踏まえた上で以下の点を見ていきましょう♪
①挽き目
1つ目が、コーヒー豆の挽き目です!
「蒸らし」の部分でご説明した通り、成分が内部から表面に出てくるのは時間がかかります。
つまり!粉の1粒1粒で考えて欲しいのですが、
挽き目を細かくすると、中心から表面までの距離が短くなりますよね?
そのため、成分が抽出されやすくなります。
さらに苦味の方が後に出てくるという要素とあわせて考えると、、、
同じ時間で抽出したケースでは、
細挽きの方が苦味が出やすく、しっかりとした味
粗い方が苦味が少なく、すっきりとした味
になります!
②お湯の温度
結論から言うと、
温度が高い方が、全ての成分において溶け出しやすくなります。
また、温度が低め(最低でも80〜85度くらい)では、苦味の成分が出てきにくくなります。
つまり!
高温の方が苦味が出やすく、しっかりとした味
低温の方が苦味が少なく、すっきりとした味
になります!
③抽出時間
最後に抽出時間ですが、どういうことかよくわからないという方もいるかと思います。
ドリッパーは、お湯をたくさん注ぐと、重力によってお湯が落ちるスピードが上がり、
ゆっくりチョロチョロと注ぐと、少しづつ落ちていきます。
この特性と、成分の出てくる順番を利用すると、
ゆっくりとお湯を注ぐと、苦味もちゃんと抽出され、味もしっかり目になり、
一気にたくさん注ぐと、苦味は少なく、すっきりとした味わいになります。
まとめ
いかがでしたか?
これらをうまく調節することで、自分の好みの味に近づけます!
確かに、抽出時間をコントロールするにはある程度のテクニックと慣れが必要ですが、湯温と挽き目はすぐに変えられますよね?
これまでの情報を簡潔にまとめると、
しっかりした味わいにするには
- 挽き目は細かめ(細かすぎるのは目詰まりを起こすためNG)
- お湯の温度は高く
- ゆっくり抽出
すっきりした味わいにするには
- 挽き目は粗めに
- お湯の温度は低く(最低、85度前後まで)
- お湯をたくさん注ぎ、早めに抽出
これらを意識してくださいね!
これからさらに、コーヒーの世界を楽しんでいきましょう♪
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